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無知の知

知っていることの危うさ

 「知っている」という言葉、日常生活の中でよく使います。


 「これ知ってる?」

 「そんなの知ってるよ」


 どこにでもあるような会話です。

 でもちょっと待ってください。
 本当に知っているのでしょうか?


 ちょっと、新聞から例を取ってみます。

 昨日、9月3日は「クエン酸の日」だそうです。

 「クエン酸って知ってますか?」

 と尋ねると、ほとんどの人は知っていると答えられることでしょう。

 でも、私を含め、ほとんどの人がクエン酸について持っている知識は、
 リンゴやレモンに含まれている成分で、疲労回復など、身体に良いら
 しい、といった程度のことではないでしょうか。

 ドイツの化学者ハンス・クレブスが、クエン酸回路を発見してノーベル
 賞を受賞したことを知ってる方は少ないと思います。

 それでも、「知っている」と答えます。
 その方が、会話がとぎれなくて済むし、そう答えることにより、
 自分自身が安心できます。

 もう一つ、新聞から単語を拾ってみます。

 「教育基本法って知ってますか?」

 今度はどうでしょうか?

 こちらも、おそらくほとんどの人は、知っていると答えるでしょう。
 私もそう答えます。

 でも、私には、「教育基本法」については、その単語を聞いたことが
 あるといった程度の知識しかありません。

 それが何であるか、他人に説明することができません。

 それでも、知っているかと聞かれたら、知っていると答えるでしょう。

 そう答えることによって、自分自身が安心するからです。

 知らない、と答えるのが恐く、単に耳にしたことがある、といった
 レベルの事柄でも、知っていることにして、自分を納得させます。

 この方がよほど恐いことです。
 


知らない方が強い

知っている、と思った瞬間に、その事柄をそれ以上知ろうという
 努力を止めてしまいます。

 残念ながら、知っている、と思った瞬間から、思考停止に陥って
 しまうのです。

 
 これまでになかった新しい事業を興すとき、いわゆるその道の
 専門家と言われる人たちは、

 「前例がないから」とか、「リスクが大きい」などの理由をつけて、
 その事業に反対するケースが多いと言われています。

 ちょっと知っていることが、壁になっているのです。

一方で、その道にほとんど疎い人たちは、当然、新しい事業の
 ことなど、何も知りません。

 何も知らないから、どうなるかは実行してみてないとわからない、
 という気持ちで、新しい事業に積極的に取り組んでいきます。

 知ってるよ、と思うことがないので、思考停止になることなく、
 いろんなことをどんどんと考えていきます。

 その結果、何も知らない人たちが、新しい事業を成功させることが
 数多くあります。

 
 古代ギリシャの哲学者のソクラテスに、「無知の知」という言葉が
 あります。

 彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、
  これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも
  思っていない。

 知っている、と思った瞬間に思考停止が始まります。

 でも、知らない、と思っている限り、思考は止まりません。

 止まらないどころか、人間には知識欲がありますので、もっと
 知ろうという気持ちになります。

 知っても、知っても、私は知らない、と思い続けることが
 できる人こそ、最高の考えができる人、最高の知識がある人です。


 そういう意味で、無知の知のソクラテスは、最高の哲人なのかも
 知れません。

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