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1%の可能性

ある研究の失敗


 あるメーカーの研究所で、新素材の開発を行っていました。
 その新素材は、これまでどこも成功したことがなく、成功すればとても
 画期的なできごととなるようなものでした。

 ある日、1人の研究者が、その新素材の開発に成功しました。
 ところが、すんなりとは喜べない事情がありました。

 それは、歩留まりが極端に悪いのです。
 100個試作して、1個しか良品ができないのです。残り99個は不良
 品で使い物にならないのです。

 何回くり返しても、うまく行きません。その研究者は、100個作っても
 1個しか良品ができないのだから、自分が行った研究は失敗だと考え、
 もうその研究を止めようと思いました。

 そしてそのことを上司に報告にいくと、上司はこう言うのです。

 「君、すごいじゃないか。これまでだれも成功したことのない新素材
 を作れたのだから、画期的なことだよ。100個に1個しかうまく作れ
 ないとは言っても、1個は作れているんだよ。どういう条件の時にその
 1個が作れるかをよく調べなさい」


1%の可能性

 
 研究者は考えました。

 確かに歩留まりが悪いとは言え、100個に1個は、なぜだかわからな
 いが、うまくできる。
 どういう条件の時に不良品となり、どういう条件の時に良品ができるか
 をよく調べてみよう。

 そうして、徹底的に調査した結果、どういう条件下で良品ができるか
 というメカニズムが解明され、製造方法に改良を加え、歩留まりを飛躍的
 に高めることができました。

 そして、そのメーカーは、新素材の量産を始め、大成功を収めました。

 この研究者は、上司の一言がなかったら、研究を止めていたかも知れま
 せん。
 成功率が1%なんて、普通に考えたら失敗のようなものです。


 このような局面に出会わせたとき、私たちはえてして、99%の失敗の
 方ばかりに目を向けがちです。
 できない、失敗だ、と考えることが常識的だと思い、またそう考えた方
 が楽だという気持ちが働くのかもしれません。

 そういう時には、1%の成功でさえ、まぐれだとか、なにかの偶然だと
 か思って、無理にでも納得してしまうのでしょう。
 

 おそらくこのようなできごとは、研究室の中だけでなく、日常生活で
 も頻繁に起こっていることだと思われます。

 うっかりすると、自分が起こした小さな成功を、単なる偶然だと思って
 見捨てているかもしれません。

 でも、1%の成功は、まぐれでも偶然でもありません。然るべくして
 起こった、事実なのです。
 とらわれない素直な目で見れば、それを成功の芽だと、気がつくことで
 しょう。

 そして、それに気がついた人だけが、成功の芽を大きく育てていくこと
 ができるのです。


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